雨の木曜日。タイヤがあましぶきあげて走る車を眺めながら、師走に現れた光のそばで久しぶりにここにやってきました。鉛筆でノートにつづることとスマホに文字を打ち込んでいくことは正直全く違う感覚だし、ひょっとして異なる自分があらわれてると思う。デジタルって本当はいちばん直感に近いものが生まれる場所なのでしょうか。シンがすり減りまるくなる鉛筆はひとつの字に対してのエネルギーは高い。ただ、一瞬を閃光のように降りてくるのはあんがいキーボードを打つときなのかもしれません。新しく入ってきたeyewearにはそれぞれのインスピレーションから生まれたdesignerの世界がある。国内のブランドに僕がお世話になってきたdesignerと同じような香りがするeyewearを観るとひょっとしてこれはkくんがdesignしたんじゃなかろうかなんて夢が広がる。ずっとちいさなせかいのなかに潜む宇宙をミリ単位で見て手に触れてきたぼくにとって誰が創ったんだろうってミステリーは最高に楽しい。眼鏡としての職人の精巧でくるいなく出来上がってきた鯖江の優秀なものもじんわりと心を潤す。価値はそれぞれに存在していて総量として比べる事などnonsenseだし、カテゴライズすることで眼鏡、eyewear互いに相入れなくなってしまう。そこに対しては混在することがクマシロ眼鏡店にとって、そしてこのクマシロの眼鏡、eyewearを愛してくれたり、必要としてくれたりという方々への出来る限りのぼくにとっての誠意であり、ロマンスだと感じます。ベルベットブルーな空間にそまるように情熱の炎を越えたいならもっとあおくなりたい。